フォークリフトのタイヤの動き方・ハンドルを切るタイミングを解説!

フォークリフトのタイヤの動き方・ハンドルを切るタイミングを解説!

フォークリフトは四輪ですが、一般的な乗用自動車とはタイヤの動きが異なります。

そのため、自動車を日常的に運転していたとしても、フォークリフトをスムーズに運転できないという方は少なくありません。フォークリフトの運転に慣れるためには、まずタイヤの動きを知り、それに合わせてハンドル操作を行うことが大切です。

 

本記事ではフォークリフトのタイヤの動き方と、ハンドルを切るタイミングについて解説します。

フォークリフトのタイヤの動き方

フォークリフトと一般的な乗用車の一番の違いは、ステアリング機構です。一般的な乗用車の場合ハンドルを切ると前輪が動き、次いで後輪が動く仕様になっています。

 

一方で、フォークリフトはハンドルを切ったとき、最初に後輪が動く後輪操舵です。

前輪操舵の場合、前輪が後輪よりも内側に入る内輪差が生じますが、後輪操舵のフォークリフトの場合、後輪が前輪よりも内側に入る外輪差が生じます。この仕様を知らないまま乗用車と同じ感覚で操作すると、タイヤが壁などに衝突する恐れがあるため、注意が必要です。

フォークリフトのハンドルを切るタイミング

フォークリフトのハンドルを切るタイミング

フォークリフトを操作するときはタイヤの動き方を把握した上で、ハンドルを適切なタイミングで切る必要があります。特に気をつけたいのは、曲がったときに生じる外輪差です。

フォークリフトは車体の前方に荷を載せて運ぶので、バック走行が基本です。前項で説明したとおり、フォークリフトは外輪差が生じやすいため、バック走行のまま右左折すると、タイヤが大きく外回りすることになります。そのためハンドルを切るタイミングを間違うと、車体や荷を通路やモノにぶつけてしまう可能性があります。

特に、ハンドルを思い切り切ると後輪が振り回される原因にもなるため、要注意です。
もともとフォークリフトは乗用車よりも小回りが利くので、右左折する際に大きくハンドルを動かす必要はありません。

乗用車を運転するときよりも、なるべく小さくハンドルを切ることを心がけると、イメージ通りの軌道を描いて走行できるでしょう。

一例として、フォークリフト走行の基本となる後進直角走行と後進クランク走行とともに、前進直角走行と前進クランク走行の切り方のタイミングをご紹介します。

後進直角走行時のハンドルの切り方

バックしながら曲がり角を90度に曲がる後進直角走行では、コーナーの内角に注意しながらハンドルを切るのがポイントです。具体的な手順としては、まず車体が通路の中央を通るようにバックで走行します。コーナーの1m手前に差しかかったら、内角の位置を確認しつつ、ドライバーシートの中央と内角が重なったタイミングでハンドルを切ります。

ハンドルはぐるぐる切る必要はなく、1回転半くらいが目安です。コーナーを曲がるときに前輪と内角の距離が20cm以上離れている場合は、フォークリフト後部にあるバランスウエイトの中心が、後方の通路の中央に差しかかったタイミングでハンドルを元の位置に戻しましょう。

後進クランク走行時のハンドルの切り方

クランクとは、10m程度の間隔で交互に直角に右左折する通路のことです。フォークリフトを利用する場所によっては、狭い通路を交互に右左折して通らなければならないこともあるため、後進直角走行に慣れてきたら、後進クランク走行の練習も行いましょう。
後進クランクでは、2つ目のコーナーを曲がることも想定してフォークリフトを動かさなければならないので、後進直角走行の場合とはハンドルさばきが若干異なります。

まず、カウンターウエイトの中心と、進行方向の通路の中心を合わせるようにバック走行していきます。コーナーの1mほど手前で内角の方向を確認しながら、ドライバーシートの中央と内角が重なったタイミングでハンドルを約1回転半させます。

このとき、前輪とコーナーの内角は20~30cm程度離れているのが理想です。
ハンドルを切ったら反対方向を見て、カウンターウエイトが進行方向の角に重なったタイミングで回していたハンドルを元に戻します。

進行方向の角と車両ステップの中央が重なった段階でハンドルを1回転半切って、コーナーを曲がります。カウンターウエイトの中央と通路の中央が重なったときに、回していたハンドルを戻してください。

前進直角走行

通路を前進し、コーナーを90度に曲がる走行を前進直角走行といいます。前進直角走行では、まず通路中央を前進し、前輪をコーナー内角の20cm程度のところまで移動させます。

フォークリフトのバックレストがコーナーの30cmほど手前に差しかかったら、ハンドルを約1回転半切り、コーナーを曲がって車両の中心が通路の中心と重なったら、ハンドルを元の位置に戻してください。

前進クランク走行

前進しながら交互に通路を右左折する走行を前進クランク走行といいます。前進クランク走行では、まず前輪をコーナー内角の20cm程度のところまで移動させます。

フォークリフトのバックレストが内角に対して約30cmのところに差しかかったら、ハンドルを約1回転半切りましょう。フォークと内角がちょうど真正面の位置に来たら、回していたハンドルを戻してください。

フォークリフトのハンドルの動かし方を上達させるコツ

フォークリフトのハンドルの動かし方を上達させるために押さえておきたいコツを3つ紹介します。

1. 前後進レバーを使う

フォークリフトの走行時、前後進レバーは奥に倒すと前進、中央はニュートラル、手前に倒すとバックします。レバーを離すと停止しますが、慣性の法則でしばらくはそのまま動きます。スピード自体は落ちるので、コーナーをゆっくり曲がりたいときなどに活用すると良いでしょう。

ブレーキで減速することももちろん可能ですが、慣れないうちは急ブレーキをかけてしまいやすいので、前後進レバーをうまく活用するのも一つの方法です。

2. 繰り返し練習して感覚を覚える

フォークリフトに限った話ではありませんが、自由自在に運転できるようになるためには、車体の感覚を覚える必要があります。

車長や車幅はもちろんですが、どのくらいハンドルを切るとどの程度曲がるのかといった感覚を押さえておくとハンドルを切りすぎて壁やモノにぶつかるといったミスを防げるようになるでしょう。

3. バック走行時は曲がりたい方向に回すことを意識する

乗用車の運転では駐車時など限られたシーンでしかバック走行を行いませんが、フォークリフトでは頻繁にバック走行を行います。そのためハンドルをどちらに回すとどの方向に曲がるのか、しっかり覚えておくことが大切です。

特にクランクなどで狭い通路を右に左に曲がる場合、ハンドルを切る方向と曲がる方向が分かりにくくなってしまうことがあります。左はこっち、右はこっちと覚えるよりも、曲がりたい方向に回すと覚えておくと、混乱せずに操作できるでしょう。

フォークリフトのタイヤの動きとハンドルを切るタイミングをしっかり覚えよう

フォークリフトは後輪が先に動く後輪操舵なので、一般的な乗用車とは操作感覚に違いがあります。

特にコーナーを曲がるときは外輪差が発生するので、急ハンドルを切って壁やモノにぶつからないよう注意しましょう。

 

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ご相談へのご回答のほか、フォークリフトの安全な使い方やコスト削減方法なども随時発信してまいります。

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