中古フォークリフトの価格は車両の状態やメーカーなどによって大きく異なります。相場を知らずに購入すると、損をしてしまう可能性があるため、中古フォークリフトを購入する際はあらかじめ相場を知っておくことが大切です。
今回は中古フォークリフトの価格相場と、購入時の注意点について解説します。
中古フォークリフトの価格相場を決めるポイント
中古フォークリフトの価格は、メーカーや年式、アワーメーターの数値、車両の状態などを総合的に判断した上で決定します。
同じメーカー・年式の車両であるにもかかわらず、価格に大きな差が生じることもめずらしくありません。そのため、フォークリフトの価格増場は◯◯円と一概に断言はできませんが、フォークリフトの価格を左右するポイントをあらかじめチェックしておけば、提示されている価格が妥当かどうか判断する材料となります。
ここでは、中古フォークリフトの価格相場を決める主なポイントを5つご紹介します。
1. メーカー
フォークリフトは国内外のさまざまなメーカーから販売されていますが、中でも人気のあるメーカーのフォークリフトは相場が高く、それ以外のフォークリフトの1.5倍以上の値がつく場合もあります。
多くの人から選ばれるにはそれなりの理由がありますので、「相場が高いから」というだけで敬遠するのはおすすめできません。しかし、人気メーカーの車両は相場もそれなりに高いことを念頭に置いておきましょう。
2. フォークリフトの動力
フォークリフトの動力は、大きく分けてエンジン式とバッテリー式の2タイプです。
新車の価格相場はバッテリー式の方が高めですが、中古車の場合は一点してエンジン式の方が割高です。なぜならバッテリーは消耗品で、定期的に新しいものへ交換しなければならないためです。
中古フォークリフトの場合、バッテリーが既に摩耗している可能性があり、購入後に新品に交換しなければならないことから、販売価格はやや安めに設定されているようです。
フォークリフトのバッテリーの価格は30~100万円と決して安くありません。中古フォークリフトを購入する場合は、バッテリー交換費用も考慮に入れて予算内に収まるかどうか確認しましょう。
3. 年式
一般的な乗用車と同じく、フォークリフトも年式によって価格相場が変動します。
当然、年式が新しければ新しいほど価格相場も高くなりますが、フォークリフトはきちんとメンテナンスされていれば、多少古い型式でも問題なく稼働させられます。
特に年式が古く、アワーメーターの数値が低いものは相場の割に状態が良いものもあるため、コストを抑えてフォークリフトを手に入れたい場合におすすめです。
4. 車両の状態
いくら人気のメーカーで年式が新しいものでも、車両そのものの状態が悪いものは価格相場が大きく下がります。
普段なら手の届かない人気メーカーを安く購入するチャンスといえますが、購入後に補修や修理が必要になった場合、車両本体価格とは別にメンテナンス費用を用意しなければなりません。
場合によっては修繕費の方が車両価格を上回ることもあるため、トータル費用で計算することが大切です。
5. 特定自主検査の記録
フォークリフトは、労働安全衛生法によって定期的に特定自主検査を受けることが義務づけられています。[注1]
なお、同法では自主検査の結果を記録することも定めていますが、検査の記録が残っていれば車両の状態をより正確に把握できるため、相場も高めになります。
特定自主検査を受けているかどうかは、特定自主検査済ステッカーの有無でも確認でき、相場に少なからず影響をもたらします。
中古フォークリフトを購入する際の注意点
中古フォークリフトを購入するにあたって、押さえておくべき注意点を4つご紹介します。
1. 使用歴をチェックする
中古フォークリフトを購入する際は、前オーナーがどこで、どのようにフォークリフトを使っていたのか確認しておきましょう。
特に気をつけたいのが、港など海の近くで稼働していたフォークリフトです。
海水または潮風の影響を受ける場所で長期間稼働していると、塩害を受けて車体が錆びたり、腐食したりする原因となります。フォークリフトはきちんとメンテナンスすれば15年は持つと言われていますが、塩害を受けやすい場所では通常より寿命が短くなる可能性が高いです。
使用歴の表記は基本的に中古フォークリフトの情報として記載していたりしていなかったりと、業者によって異なります。
使用歴は業者または売り主に訊ねれば教えてもらえますが、不明と回答された場合は購入を見合わせることも検討しましょう。
2. 不具合の有無や事故歴をチェックする
一見きれいに見えるフォークリフトでも、見えない部分に不具合や故障を抱えている場合があります。実店舗で買う場合は、必ずエンジンを掛け、異音がしないか、オイルが漏れていないか、などを確認しましょう。
前述した特定自主検査の記録が残っていれば、直近の検査時の不具合の有無や、修繕歴をチェックできます。
また、可能であれば業者や売り主に事故歴(衝突など)の有無も訊ねておくことをおすすめします。
3. バッテリー式は劣化具合をチェックする
動力がバッテリー式の中古フォークリフトを検討する場合は、バッテリーの劣化がどれくらい進んでいるかも考慮する必要があります。
バッテリーの状態は目に見えるものではありません。しかし、劣化が進むと稼働中にバッテリー本体が過度に発熱する、バッテリー液の蒸発が早まるなどの症状が出てきます。
購入を検討している中古フォークリフトに、このような症状が見られないかどうか、業者や売り主に確認しておきましょう。
4. 保証やアフターサポートの有無を確認する
新車の場合、必ずと言っていいほど保証やアフターサービスが付いてきますが、中古フォークリフトの場合は業者によってサービス内容が異なります。
保証やアフターサービスが全くない場合もあれば、一定期間内であれば、不具合や故障などに無料で対応してくれるケースもあります。
もちろん、新車に比べると保証期間や保証内容はさほど充実していないものの、中古フォークリフトは不具合や故障が見つかるリスクがゼロではありません。短期間でも保証やアフターサービスが付いているものを選んだ方が安心です。
中古フォークリフトの状態から相場を把握し、適切な価格で購入しよう
中古フォークリフトの価格相場は、メーカーや年式、アワーメーターの数値、車両の状態などによって変動します。
中古フォークリフトを購入する際は、これらの要件をトータルで考え、相場から大きく逸脱した価格で販売されていないかどうかをチェックしてみましょう。
なお、中古フォークリフトはタイヤが摩耗しているケースが多いので、タイヤの状態が悪い場合は購入後にかかる交換コストも考えて車両を選ぶのがポイントです。
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